絶望はいくつかのものを破壊するが、予想は多くのものを破壊する。
虚弱な者にとって、朗らかな顔は上天気と同じくらいうれしいものだ。
賢い者は、他人の失敗に学ぶ。愚かな者は、自分の失敗にも学ぼうとしない。
蟻ほど上手に説教するものはない。しかも蟻は一言も言うわけではない。
敵に秘密を知られたくないなら、味方にももらしてはいけない。
どんな愚かな者でも、他人の短所を指摘できる。そして、たいていの愚かな者が、それをやりたがる。
他人に対して善を行っているとき、人間は自己に対して最善を行っている。
長生きしても人は満足しないかも知れないが、充実した人生には満足する。
満足する人だけが、十分に持つ者なのだ。
自分が努力して名をあげる望みのない者は、人が自分の位置まで落ちるのを喜ぶ。
愚者の心は口にあるが、賢者の口は心にある。
知識に投資することは、常に最大の利益をもたらす。
成功が多くの人をだめにした。
言い訳の上手い男は、他に得意なものがないことが多い。
憲法が与えてくれるのは幸福を追求する権利だけだ。幸福は自分の力で掴まなくてはならない。
死んだとき忘れられたくなかったら、読まれるにたる物を書くか、書かれるにたることをしろ。
貧乏であることは恥ずかしいことではない。貧乏を恥ずかしいと思っていることが恥ずかしいことである。
良い戦争や悪い平和なんてあったためしがない。
愛されたいなら、愛し、愛らしくあれ。
老いた若者は、若い老人になる。
何であれ、怒りから始まったものは、恥にまみれて終わる。
今日できることを明日に延ばすな。
今日という一日は、明日という日の二日分の値打ちがある。
神が病を癒し、医者が料金を取る。
安全を得るために自由を放棄する者は、そのどちらも得られないし、得るに値しない。
困難を予期するな。決して起こらないかも知れぬことに心を悩ますな。常に心に太陽を持て。
議論したり反駁したりしているうちには、相手に勝つようなこともあるだろう。しかし、それは空しい勝利だ。相手の好意は絶対に勝ち得られないのだから。
相手が不快なことを口走っても嫌がらずに、むしろ積極的にそれを取り上げて、少しでも相手の意見を尊重していることを示すのだ。そうすれば相手もこちらの意見を尊重してくれる。
恋のない結婚のあるところには、結婚のない恋が生まれることだろう。
経験というのは、莫大なお金に匹敵する価値がある。ただ、ほとんどの人が、その経験を学びに使わない。
相手を説得するために、正論など持ちだしてはいけない。相手にどのような利益があるかを、話すだけでいい。
目上に対しては謙虚に、同僚に対しては礼儀正しく、目下には優しくふるまう。これはみんなが心地よく生きるための社会生活のルールである。
あまりに寛容な法律はほとんど守られず、あまりに厳格な法律は励行されない。
一つひとつの問題の本質を正しく掴め。仕事を分割して適当に時間割りせよ。
私には三人の信頼できる友がある。年老いた妻、老いた犬、それに若干の貯金である。
借金するのは自由を売ることなり。
もし財布の中身を頭につぎこんだら、誰も盗むことはできない。知識への投資がいつの世でも最高の利子を生む。
仕事を追い立てよ。仕事に追い立てられてはならない。
我々が生まれつき持った感情のなかで、自負心ほど抑制しがたいものはあるまい。私が完全にこれに打ち勝ったと思うことができるとしても、恐らくは自分の謙嬢を自負するであろうから。
勤労は今もなお成功への道であって、このほかに道はない。
怠け者はのろのろ歩いて貧乏神に追いつかれる。
お金を役に立てるということこそ、お金があることの最大の価値である。
早寝早起きは、健康、富裕、賢明のもとである。
足を滑らせてもすぐに回復できるが、口を滑らせた場合は決して乗り越えることはできない。
教育のない天才は、鉱山の中に埋まっている銀のようなものだ。
小さなことでも見落とすな。ほんの少しの水漏れから、大きな船は沈んでしまう。
君の失敗を友人に告げること、それが友人を大いに信頼するということだ。友人の失敗を友人につげるより、より偉大な信頼なのだ。
不満を持っている人間には、安楽な椅子は見つからない。
時間の無駄は人生最大の浪費であるに違いない。失った時間は二度と返ってこないからだ。
私が自分だけのために働いているときには、自分だけしか私のために働かなかった。しかし、私が人のために働くようになってからは、人も私のために働いてくれたのだ。
女の欠点を知ろうと思ったら、彼女の女友達の前で、彼女を誉めてみることだ。
井戸が干上がってはじめて、人は水の価値を理解する。
満足しているのは誰か。誰もいない。
人類の不幸の大半は、ものごとの価値を計り間違えることによってもたらされる。
他人の短所を指摘するのではなく、長所を褒め称えなさい。
時間を浪費するな、人生は時間の積み重ねなのだから。