上質は決して偶然にもたらされるものではない。それはいつも、知的に努力をした結果もたらされる。
山岳はすべての風景のはじめであり、終わりである。
本当に悪い天気なんてものはない。ただ、さまざまな種類のよい天気があるだけだ。
金銭は何ぴとたるを問わず、その所有者に権力を与える。
心の澄んだ最も思慮深い精神は、色彩を最愛とするものである。
生命なくして富はなし。
偉大な人物にとって、常にすべての人々が彼の助けとなる。万物からよいものを見出す才能によって。
知らないという口実は、決して責任を消滅させるものではない。
一人の人間の歴史において、もっとも重要なことは、その人が何を目的としたかということである。
苦しい仕事に対する最高の報酬は、それによって得られるものではなく、その過程でつくられる我々自身の姿だ。
教育の目的は、人々に善事を行わしめるだけでなく、そこに悦びを見い出させることである。
結婚とは、一時的の過渡状態を不断の務めとなし、発作的の愛を永久にする証書のようなものである。
何を考え、何を知り、何を信じているかは、結局は取るに足らないことだ。唯一重要だと言えるのは、何をするかだ。
勤勉のない人生は罪であり、芸術のない勤勉は野蛮である。
我慢は力よりも気高く、忍耐は美しさに勝る。
子供たちを正直でいられるようにすることが、教育の始まりである。
われわれは中傷・偽善・裏切りを憤る。というのは、それらが真実でないからではなく、われわれを傷つけるからである。
この世で最も美しいものは、最も無用のものである。たとえば孔雀と百合をみよ。
悪い命令であることを知りながら、それを甘んじて受け入れる人は、悪い命令の甘受を勧めることになる。不正の存在を前に沈黙する人は、まさしく不正の共犯者に他ならない。
概してすべての大きな失敗の奥底には、うぬぼれが潜んでいる。
真に偉大な人物の第一の試金石は、謙虚さである。
宗教はたくさんあるが、道徳はひとつのみである。
人々が仕事で幸せになるためには次の三つが必要だ。その仕事に向いていること、働きすぎないこと、そして、やればうまくいくと感じていることだ。
進歩が生まれるのは、多様性の中の選択からであって、画一性を保持するからではない。
ものごとを正しく見るには、たった一つのやり方しかない。物ごとの全体を見ることだ。
人の将来の成功は、忍耐によって得られる。長い間耐えることができない者は、希望するものを失うことになる。
心から人に手を差し伸べる、思いやりのある人間になれば、感情全体がいつも落ち着いて深みが出るとともに、ちょうど心臓の鼓動が体に絶えず活力を与えるように、その人の魂を生き生きとさせる。
人生は非常に短い。しかもその中の静かな時間はあまりに少ない。私たちはつまらない本を読むことによって、その一時間をも浪費すべきではない。
自分に合った仕事に就いている時は、豊かな庭に色づいた花が咲くように、楽しみが仕事から生まれる。
教育とは、人々が知らないことを教えるのではなく、実例によって道を拓いてやる不断の困難な仕事である。
すべての本は、束の間の本と生涯の本の2種類に分けられる。
愛情と技術がともに働くとき、傑作は生み出される。
死ぬべき時を知らない者は、生き方を知らない。
あらゆる旅はその速さに比例してつまらなくなる。