あなたと世の中との戦いなら、世の中のほうに賭けなさい。
あるのは目標だけだ。道はない。われわれが道と呼んでいるのは、ためらいに他ならない。
真の道は一本の網の上に通じている。その網は、空中に張られているのではなく、地面のすぐ上に張ってある。渡って歩くためよりは、つまずかせるためのものであるらしい。
人間には他のあらゆる罪悪がそこから出てくる二つの主な罪悪がある。すなわち短気と怠惰。
精神の世界以外には何も存在しないという事実、これがわれわれから希望を奪い取って、われわれに確信を与える。
書物は我々のうちなる凍った海のための斧なのだ。
真実のない生というものはありえない。真実とは多分、生そのものであろう。
青春が幸福なのは、美しいものを見る能力を備えているためです。美しいものを見る能力を保っていれば、人は決して老いぬものです。
ある地点からは、もはや立ち帰ることはできない。その地点まで到達しなければならぬ。
鳥籠が鳥を探しに出かけていった。
誰もが真実を見ることができるとはいえない、しかし真実であることはできる。
精神は、支えであることをやめるときに、はじめて自由となる。
多くの書物には、自分自身の城内の未知の広間を開く、鍵のような働きがある。
恐れをもつことは不幸だ。それゆえに、勇気をもつことが幸せなのではなく、恐れをもたないことが幸せなのだ。
ただ詩のみが、つねに、真理へと到る道だ。
悪の最も効果的な誘惑手段の一つは闘争への誘いだ。
悪は善のことを知っているが善は悪のことを知らず。
死ぬものは皆、生きている間に目的を持ち、だからこそあくせくして命をすり減らす。
信頼が失われたならば、何を語っても意味がない。
人間のあらゆる過ちは、全て焦りから来ている。周到さをそうそうに放棄し、もっともらしい事柄をもっともらしく仕立ててみせる、性急な焦り。
天空は動いても、次なる未来を教えはしない。
結婚はしてもしなくても後悔するものである。
歴史はたいてい役所仕事によって創作されるのです。
なぜ、人間は血のつまったただの袋ではないのだろうか。
人間を吟味せよ。疑う者には疑わせ、信じる者には信じさせよ。
生の瓦礫のうちからのみ自由が目覚め、かかる瓦礫のうちにのみ人間は生きることができる。
人が通ったところに、道は出来る。